格安車検と言うと、何かワケありセールのようなどこか負のイメージがあったりする人もいると思うのですが、それは誤解です。
一般的な話として、ディーラーで新車を買う事になるわけで、当然どこか整備工場の知り合いでもいない人は、買ったお店のディーラーに12カ月点検や車検をお願いしたりすることになる。
ディーラーは、メーカーと代理店契約を結んでいるだけであって、自動車メーカーの社員ではない。
でも、そのメーカーの車だけを売ったり、整備しているようなイメージがあり、専門知識が高いと考えられている。
例えば、ハイブリッドカーの代名詞となったトヨタのプリウスですが、発売された当初、ハイブリッドカーというのは今までに無かったわけですので、「その車の整備をするのに専門の故障診断機とかが必要になるので」 という理由で車検もあまりうちで受けてくださいよ~ という車検専門店は少なかった気がします。
新車は安くないわけで、乗っている過程で調子が悪くなったら、嫌じゃないですか。
そして街のどこにでもあるような小さな修理工場に出して。「う~ん、いろいろみてみたのですが、どこがどう悪いのか? がいまいちわからなくて」 と整備の人に言われると、言われた方も困るじゃないですか。
でも、ディーラーだとそのような事はない。
メーカーと不具合で相談とかできるし、「あそこのパーツを換えてみれば?」 みたいなアドバイスを受けられるので、特定のパーツの故障として、そのパーツごと交換してくれる。
基本、純正のパーツしか使わないですし、「あそこのパーツが悪いのでそれを修理しましょう」 とは言わず、新品のパーツと丸ごと交換して終わる。
不具合が起きて、それがダラダラ続かないので、問題解決できる点は凄い。
でも、昭和の始めのような時期と現代では大きく違っていて、車検専門店で純正以外のパーツを使い、パーツ代を少し安くしたり、レバレートと呼ばれる作業工賃の単価を独自に設定してあるディーラーよりも安い工賃で修理してもそんなに不具合とか起きない。
ただ、1つ問題があって、それはタイヤ交換とか、バッテリー交換はディーラーでも、車検専門店でも高い感じがある。
なぜか?
バッテリーとかだとユアサの代理店みたいになっていて、そこから仕入れる。
タイヤとかも似たような感じです。
バッテリーだとホームセンターで売っていたりする。
18歳の免許取ったばかりの大学生でもホームセンターやネット通販で買い、スパナとか片手に自分でDIY交換してしまえば安くあがる。
タイヤ交換に関しては、ネット通販の楽天市場で自分で選んで、それを地元の取り付け店リストから選択し、直送してもらい、そこで交換すれば安い。
バッテリーには、あるいはタイヤには規格品のサイズとかが記載してありますし、製造年や週が刻印されていたりするじゃないですか。
苦手な人にとっては、自分で既存の今の車のエンジンルームを見て、同じ規格のバッテリーをネット通販で買い、それをDIY交換するとかは、「俺には無理」 みたいになる人が昔から数多く存在している。
ざっくり言ってしまえば、自分で選ぶというのは心理的負担が大きい。
もしもAmazonで自分で選んで買い、それが不良品であった場合とか、どうすれば良いのか?
ネット通販だと不良在庫を安く仕入れているケースがあり、それで安いというケースもある。
そうすると、自分で選ばずに車検専門店でバッテリー交換や、タイヤ交換すれば何かあった時に安心できそうと考える。
そういう人は少なくないので、「ホームセンターで買って自分で交換するより2倍の価格か」 と思ったところで金額にすればわずかな差なので、車検受ける際にそこで交換してしまう。
そうすると、格安車検でも、そこでバッテリーやタイヤに仕入れ値に儲けを上乗せして、後は普通に工賃も請求できるわけで、わざわざ安くは売らない。
ワイパーでもそうですが、格安車検の見積もりを受けて、そこで「ワイパーが劣化していますね、2本で¥3,000です」 と言われても、ワイパーにも型式とか書いてあるので、「それでお願いします」 と言ってしまう。
でも、ワイパーゴムの交換であれば、プリウスでも2本で¥1,000くらいで済むので、サッと買い、DIY交換してしまう人は少なくない。
特別専門知識も必要としないという点では、18歳の免許を取得したばかりの人であっても、
①4年に1度のタイヤ交換(ネット通販で買い、取り付け店に直送して交換)
②4年に1度のバッテリー交換(ネット通販で買い、DIYで交換)
バッテリーはネット通販で買い、JAFを呼んで無料で交換してもらえる。
③発煙筒(ホームセンターやAmazonで買い、自分で交換)
今時は発煙筒でなくて、代替えLED緊急信号灯ですので、寿命は長い。
④ワイパーゴムの交換(Amazonで買い、自分でDIY交換)
そのくらいは、格安車検を受ける前に自分で手配したりする別にした方が数万円は安くなるのです。
そこを最初に理解しておかないとお得にならない感じもあるのです。
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